実話を題材にしたおすすめ映画40選【不朽の名作から最新映画まで】

スポーツをテーマにした実話映画5選

炎のランナー

1982年のアカデミー賞を受賞したこの作品は、2人の実在したランナーが1924年のパリオリンピックに出場する話で、スポーツ映画の傑作と評されます。ユダヤ人のハロルドとスコットランド人の牧師エリックという、バックグラウンドが全く違う二人が金メダルを目指すというのが、オリンピックならではの多様性であり、大きな魅力といえます。

この映画を知らなくても、ヴァンゲリスによるテーマ曲は聞いたことがあるという人が多いでしょう。サウンドトラック「Chariots of Fire」は、アメリカのビルボードチャートで4週連続1位に輝きました。ヴァンゲリスはこの楽曲でアカデミー賞作曲賞も受賞しています。

しあわせの隠れ場所

2009年公開の、マイケル・オアーというアメリカンフットボールの選手の物語です。ある家族との偶然の出会いから、彼の人生が大きく変わっていく様が見事に描かれています。アメリカ社会ならではのノーブルな人助けの話で、感動的なスポーツ映画に仕上がっています。

裕福な環境にいる人間が貧しい者に手を差し伸べるという、ある意味優劣があった関係であったものが、交流の中で対等な関係性になり、逆転する場面もあります。金銭的に恵まれている者が見落としがちな心の豊かさを気づかせてくれる点でも、素晴らしい映画でした。

インビクタス・負けざる者たち

南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラが、スポーツの力を借りて差別をなくそうと、白人がキャプテンを務める同国のラグビーチームと共に、ラグビーW杯優勝を目指す物語です。2019年のラグビーW杯で大健闘した日本のラグビーチームがもたらした社会的影響を思い出せば、この映画が訴えるスポーツの力の偉大さをより一層感じられます。

ネルソン・マンデラの民族融和を目指す考え方は、憎しみ合うのではなく赦すことを大切にしていたことが痛いほど伝わってきました。民族対立や人種差別問題は、正面から取り組むのは難しくとも、スポーツなど別の側面から捉えれば解決の糸口が見つかるかもしれないという示唆も含め、この映画は差別問題を考えるにも最適な作品でしょう。

バンクーバーの朝日

戦前カナダに渡った日系人が、移民というだけでいわれ無い差別を受ける日々の中、「バンクーバー朝日」という野球チームを作り、それを希望の光として踠きながらも懸命に生きようとした人々の話です。2014年に公開され、埋もれた史実を掘り起こした映画としても話題になりました。

背景に太平洋戦争があるため、暗い話になりそうなところを、野球がテーマにあることもあって後味がすっきりした作品です。錚々たるキャストが名を連ねていましたが、誰もが役に生き、悪目立ちしていないところが素晴らしく、石井裕也監督がイメージする世界観を、スタッフもキャストも共有して作りあげられた映画だったのだろうと思いました。

フォードvsフェラーリ

2019年に公開され、気分がスカッとする熱いドラマとして絶賛の嵐を巻き起こした本作は、ル・マン24時間耐久レースで勝利するために闘ったフォードの男たちの物語です。1966年当時、ル・マンではフェラーリが当然の如く勝者と考えられていました。そこで車の開発を重ね、優秀ドライバーを獲得することでフェラーリに勝とうとします。

カーデザイナーのシェルビー役をマット・デイモンが、カーレーサーのマイルズをクリスチャンベールが演じていますが、二人の絆が眩しいほどで、見ていてワクワクします。レースシーンはぜひ大画面で観て、臨場感を堪能して欲しいです。

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