現代アートの人気有名画家91選【若手や日本&海外作家など多数紹介】

リウ・シャオドン

リウ・シャオドン(Liu Xiaodong,劉小東,中国,1963-)は、中国の最も著名な現代油絵作家です。独特の構成と視点でもって、現実世界の時間を鮮やかに切り取ってみせます。

彼の絵の主題となるのは、一般市民や、セックスワーカーやホームレスのように社会の縁で暮らすような人々です。彼はそんな人々を取り巻く社会的問題について、作品を通して光を当てています。彼の作品は、ユーレンス現代美術センターやボストン美術館のような著名な機関でも展示されています。

また、2014年のサザビーズによるオークションでは、シャオドンの作品は約10億円の高値で落札されました。

ロイ・リキテンスタイン

ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)はアメリカの画家で、ポップアートムーブメントを主導した芸術家の一人です。

リキテンスタインは、新聞広告や漫画などに描かれる大衆的なイラストの強烈なインパクトに価値を見出しました。ドットを用いて漫画のワンシーンをキャンバス一面に描く手法で、アート作品でありながら無機的に印刷されたようにも見える二面性を鑑賞者に提示し、パロディをアートに昇華させるポップアートの前提を定義しました。彼の代表作のひとつ「ヘアリボンの少女」は、東京都現代美術館に収蔵されています。

レアンドロ・エルリッヒ

レアンドロ・エルリッヒ(アルゼンチン,1973-,Leandro Erlich)はアルゼンチン出身の現代美術家で、大型のインスタレーション作品を数多く発表しています。

作品の最大の特徴は、人間の視覚的錯覚を利用している点と、鑑賞者が作品の中に入ることで完成する「体験型アート」であるという点です。2017~2018年には森美術館で大規模な個展を開催し、その年の国内展覧会の総入場者数で1位となる61万人を動員しました。彼の代表作のひとつである「スイミングプール」はニューヨーク近代美術館および、金沢21世紀美術館で展示されています。

ワシリー・カンディンスキー

ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky,ロシア,1866-1944)は純粋抽象芸術のパイオニアとして活躍した、ロシア出身の画家です。目に見える特定の対象を描くのではなく、自分の内面にある精神や感情を色彩の重なりなどを用いて主観的に表現し、無対象芸術の具現化に取り組みました。

カンディンスキーは抽象芸術を理論的に解説する本「芸術における精神的なもの」を出版するなど、美術理論家としても活躍します。ドイツでは画家仲間と表現主義グループ「青騎士」を結成し、新しい時代の抽象美術の普及と発展に貢献しました。

舟越桂

舟越 桂(ふなこしかつら,日本,1951-)は日本の彫刻家で、楠を使った半身像を中心に制作しています。大理石を使用した眼の澄んだ眼差しとナイーブな表情表現、作品の持つ静謐な佇まいが特徴で、国際的にも高い評価を得ています。

1990年代以降は写実的な人物表現から離れて、動物と人間が融合した姿に取り組み、人間とは何かと言う問いをより強く投げかけるような作品を展開します。芸術分野で優れた業績を残した人に贈られる、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞、春の紫綬褒などを受賞しました。父の舟越保武も戦後日本を代表する彫刻家として知られています。

ルドルフ・スティンゲル

ルドルフ・スティンゲル(イタリア,1956-)は、1980年代に銀色やモノクロ調をベースに原色を効かせた抽象絵画を制作していたアーティストです。1990年代からは作風が大きく変化し、展示空間をカーペットで覆いつくす手法を使っています。カーペットという平面で3次元空間を覆ってしまうことによって、スティンゲルのコンセプチュアル・アートは芸術を「知覚」することに疑問をもたせています。

2013年にはイタリア・ヴェニスにある宮殿「パラッツォ・グラッシ」をキリム模様のカーペットで覆った大規模なインスタレーションを発表し、注目を集めました。

アンドレアス・グルスキー

アンドレアス・グルスキー(ドイツ,1955-)は、現代の暮らしやグローバル経済をテーマに制作している写真家です。作品は写っているものすべてが独特の遠近感で広がるように合成されていて、そのコンセプチュアルな世界観はグルスキーを「写真を使った画家」と呼ばせています。

世界各地を撮影していて、1990年の『東京証券取引所』や2007年の『カミオカンデ』は日本に取材したものです。1999年に撮影された縦190×横360cmの大作『ライン川Ⅱ』は、2011年のオークションでおよそ3億3400万円の値がつきました。写真では史上最高額の作品となっています。

アントニオロペス・ガルシア

アントニオ・ロペス・ガルシア(Antonio López García,スペイン,1936-)はスペイン・リアリズムの代表的なアーティストで、国際的にも高い評価を受けています。細部にわたる緻密な描写が特徴で、部屋の様子や備品などの日常の光景を描くこともあれば、『皮を剥がされたウサギ』などのように過激な作品もあります。

カール・アンドレ

カール・アンドレ(Carl Andre)はアメリカの彫刻家で、ミニマル・アート運動を代表するアーティストです。彼は直線的にカットされた木材やレンガなどを使用し、同じ形をした要素を連続させた彫刻やインスタレーション作品で知られています。

彼が表現するミニマル・アートでは作品そのものの見た目だけではなく、展示される場所との調和を重要視する、空間に合わせた作品が考えられました。アートの本質を追求する表現は、彫刻の在り方や作品配置の概念を変え、現代アートの源流となるコンセプチュアル・アートにも多大な影響を与えました。

制作にかなりの時間をかけることで知られていて、長崎県立美術館に収蔵されている『フランシスコ・カレテロ』という自身の叔父を描いた肖像画には25年以上も制作・修正をされていました。そのため寡作ではありますが、過ぎていく時間や空間に漂う匂いまで描き出す画家といわれています。 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

5 COMMENTS

レキシル編集部

>守屋泰晴 さん
コメントありがとうございます。
随時追記させていただいておりますので次回更新をお待ちいただければと思います。

返信する

お前そんなこと言うなや!!
お前も人気がない時そんなことを言われて楽しいかー!!

返信する

コメントを残す