アンディ・ウォーホル
アンディ・ウォーホル(アメリカ,1928-)は、アメリカの現代アートの世界で最も議論される代表的なポップ・アーティストです。ウォーホルはスーパーマーケットにあるような商品や芸能人など、大衆的なモチーフをシルクスクリーンで量産しました。
1962年の『キャンベル・スープ缶』や、1964年にマリリン・モンローの肖像をサイケデリックな色彩で刷った『Shot Marilyns』はあまりにも有名です。彼は努めて軽薄な作風であろうとしました。その制作への姿勢自体が資本主義やマスメディアの非人間性や空虚さと関係しているとみられます。彼の作品は日本の多くの美術館にも収蔵されています。
ジャン=ミシェル・バスキア
ジャン=ミシェル・バスキア(アメリカ,1960-1988)はわずか27歳で夭折した伝説的グラフィティアーティストです。テキストと絵画を織り交ぜながら描く作品は一見自由な落書きのように見えますが、歴史的事件や社会問題に関する深い洞察を秘めています。
作品はタイトルのないものが多く、また頻繁にドクロをモチーフとして選んでいます。1982年の『無題(頭蓋骨)』は2017年におよそ123億円で落札されました。2019年には日本初の大規模展覧会「バスキア展:メイド・イン・ジャパン」が開かれ、多くの来場者を集めました。ユニクロとのコラボレーションTシャツも人気があります。
エドワード・ホッパー
エドワード・ホッパー(アメリカ,1882-1967)は1920年代から大恐慌時代のアメリカを映画のワンシーンのように写実的に描き、「アメリカン・シーン」を代表する画家だといわれています。ホッパーの作品の物語性には多くの芸術家や小説家、映画監督などが影響を受けました。
線路沿いにたたずむ洋館を描いた『線路脇の家』は、アルフレッド・ヒッチコックの映画『サイコ』に出てくる家のモデルにもなりました。また夜のレストランの情景を描いた『ナイトホークス』もシンプルな構図や色彩、コントラストの強い画面が人間の心に静かに潜む孤独を感じさせ、今もなお人気があります。
バンクシー
バンクシーは匿名で活動する世界で最も有名なストリートアーティストです。型紙を使ったステンシル技法を用い、ダークユーモアに満ちた風刺と短い詞書が特徴。彼は作品を大英博物館などの公共施設に無断に展示したり、街中の壁や橋げたに突然描いたりしています。
2018年にはオークションに出品された『赤い風船に手を伸ばす少女』がおよそ1億5000万円で落札された直後に額縁に仕掛けられたシュレッダーが作動、作品は切り刻まれました。バンクシーはこの様子を撮影した動画をSNSに投稿しています。2020年には横浜と大阪で「バンクシー展:天才か反逆者か」が開催されます。
ピーター・ドイグ
ピーター・ドイグ(スコットランド,1959-)は、スコットランドで生まれトリニダード・トバゴやカナダで育った多様な文化を背景にもつアーティストです。育った国で見た光景や、ゴッホやゴーギャンなどの近代画家が用いた構図、映画の一場面などさまざまなイメージを組み合わせた油彩画を制作しています。
その幻想的でミステリアスな世界観にファンも多いです。1990年の『のまれる』は2015年におよそ30億円の値がつきました。2020年には東京国立近代美術館で日本初の個展が催され、『のまれる』や小津安二郎の映画をイメージして描かれた『ラペイルーズの壁』など約70点が展示されます。
エド・ルシャ
エド・ルシャ(1937 -)は、絵画や写真、版画などでコンセプチュアル・アートを表現しているアーティストです。1960年代からポスターや缶詰のラベルなど広告媒体のイメージと言葉を組み合わせた制作を続けています。自費出版されたアーティストブックは多くの写真家に影響を与えてきました。
特に、ハリウッドの「サンセット・ストリップ」という通りをパノラマ撮影した『サンセット大通りのすべての建物』は、日本の写真家・ホンマタカシによってオマージュ作品が作られるなど人気です。ルシャのアーティストブックは現在古書店などで手に入れることができます。
セシリー・ブラウン
セシリー・ブラウン(イギリス,1969-)は、具象画と抽象画の要素を組み合わせた色彩豊かで動きを感じさせる筆致で、ヌードや愛し合う人々の姿などエロティックなモチーフを描いているイギリス出身のアーティストです。
2017年の『Where, When, How Often and with Whom』はデンマーク・コペンハーゲンの「世界一美しい美術館」といわれるルイジアナ近代美術館に寄贈されました。この作品には彼女が今まで描いてきたモチーフである難破船や海岸、女性たちが改めて使われていて、2019年に発売された画集のタイトルにもなっています。
リュウ・ウェイ
リュウ・ウェイ(中国,1965-)は、絵画や彫刻、大規模なインスタレーションなどさまざまな表現方法を使っている現代中国のコンセプチュアル・アーティストです。それぞれの人や小さな集団が行う「政治行動」や視覚表現と権力の関係性など政治・社会のありかたに関心を持ち続けていて、それらを風刺する作品を制作しています。
2011年に中国・上海の民生現代美術館で催された個展「三部作」では、「すべてのものはおろそかにされるべきではない」という考えのもと、作品を展示室にただ設置するのではなく部屋にあるすべてのものを利用する展示を行いました。
ミケル・バルセロ
ミケル・バルセロ(スペイン,1957-)は「現代のピカソ」とも称されるスペインのアーティストです。ショパンやジョルジュ・サンドなどが過ごしたマヨルカ島に生まれたことは、島の文化的土壌が彼の作品に大きく影響していると考えられています。鮮やかな色彩で幻想的な画面を生み出し、またさまざまな素材をキャンバスに貼り付けて平面立体を作り上げる手法が特徴です。
2008年にはおよそ22億円をかけてスイス・ジュネーブにある国連連合事務局の天井装飾を手がけ、話題を呼びました。2021年には大阪・国立国際美術館で日本初の個展が予定されていて、国内の関心が高まっています。
内藤礼さんも是非。
大竹伸朗さんは、人気が無いのですか?
>守屋泰晴 さん
コメントありがとうございます。
随時追記させていただいておりますので次回更新をお待ちいただければと思います。
お前そんなこと言うなや!!
お前も人気がない時そんなことを言われて楽しいかー!!
どうでも良いんじゃい