スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は、今や世界中の誰もが知るApple社の創設者であり、MacやiPhoneの生みの親と知られる実業家です。
享年56歳と、短い生涯でしたが、死去する2011年にはアップル社の時価総額は23363億ドル(約24兆円)で当時世界一となり、2021年には2.17兆ドル(約224兆円)に到達。世界に革新を起こしたiPhoneはこれまでに18億台以上が販売され、世界でアップルのことを知らない人はいないと言っても過言ではない偉業を成し遂げました。
今や「あって当たり前のもの」になったスマートフォンの代名詞ともいえる「iPhone」は、ボタン式の携帯電話が当たり前の2007年にApple社から発表され全世界に大きな衝撃を与えました。
今回の記事では、iPhone無しではもう生きられない筆者がiPhoneの産みの親であり、世界の当たり前をいくつも産み出した「スティーブ・ジョブズ」について、その生涯や功績、都市伝説など深掘っていきます。
この記事を書いた人
一橋大卒 歴史学専攻
Rekisiru編集部、京藤 一葉(きょうとういちよう)。一橋大学にて大学院含め6年間歴史学を研究。専攻は世界史の近代〜現代。卒業後は出版業界に就職。世界史・日本史含め多岐に渡る編集業務に従事。その後、結婚を境に地方移住し、現在はWebメディアで編集者に従事。
スティーブ・ジョブズの生涯をダイジェスト
名前 | スティーブン・ポール・スティーブ・ジョブズ |
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誕生日 | 1955年2月24日 |
没日 | 2011年10月5日 |
生地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州 サンフランシスコ |
没地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルト |
配偶者 | ローレン・パウエル |
埋葬場所 | アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルト |
1971年、当時16歳だったスティーブ・ジョブズは友人のスティーブ・ウォズニアックとブルーボックス(電話回線を不正利用して無料で長距離電話ができる機械)を自作し売り捌いていました。
大きな利益を得ましたが、あるとき銃で脅されブルーボックスを奪われる事件をきっかけにブルーボックスの自作販売はやめることになりました。ただジョブズはのちに、このブルーボックスで商売した経験がなければアップルが誕生することはなかった、と言っています。
その後ジョブズは、一緒にブルーボックスを販売していたウォズニアックが自作したマイクロコンピュータ「Apple I」に商業的な価値を見出し、自宅ガレージに「アップル・コンピュータ・カンパニー(Apple Computer Company)」を設立、販売を開始します。これが今や誰もが知る「Apple(アップル)」の始まりでした。
その後、ジョブズは非常に頑固でストイックな性格もあり、開発チームや経営陣との確執が原因でアップル社を一時離脱したりもしますが、最終的には iMac や iPod、そして iPhone などのデジタル業界を牽引する製品を数多く産み出しました。(ちなみにジョブズは技術者ではありません)
56歳という現代の平均寿命からすると短い生涯でしたが、死去する2011年にはアップル社の時価総額は23363億ドルで当時世界一となり、2019年には1兆5000億ドル(約160兆円)に到達。世界に革新を起こしたiPhoneはこれまでに18億台以上が販売され、世界でアップルのことを知らない人はいないと言っても過言ではない偉業を成し遂げました。
スティーブ・ジョブズの性格や人物像
スティーブ・ジョブズの生い立ち
1955年2月24日、スティーブ・ジョブズはシリア人の父アブドゥルファタ―・シャダーリとアメリカ人の母ジョアン・キャロル・シーブルとの間に生まれますが、生後すぐにジョブズ夫妻(ポール・ジョブズ、クラリス・ジョブズ)に養子として引き取られます。
ジョブズ夫妻のもとで育ったスティーブ・ジョブズは、小さい頃から周りと少し変わった少年でした。小学校では誰とも仲良くすることはなく、宿題もせずにイタズラばかりしていたそうです。
そんなスティーブ・ジョブズですが、小学4年生時の担任の先生の影響もあり勉強好きになったり、知能テストを受けて飛び級したりと知能の高さを見せ始めました。周りと変わっていてイタズラばかりしていたのは授業が退屈だったからなのかもしれません。
高校生の頃には、共にアップルの前身であるアップル・コンピューターを立ち上げることになるウォズニアックと出会い、テクノロジーの世界にのめり込んでいくことになります。
スティーブ・ジョブズの性格
スティーブ・ジョブズの性格については「最悪」と言っても過言がないでしょう。癇癪持ちで自分の意にそぐわない場合は辛辣な言葉で従業員を罵倒したり、ときにはその場でクビにしたりもしたそうです。
また、部下がアイディアを持ってきたときには聞く耳を持たないような態度を取りながら、次の日にはそのアイディアを自分で思いついたかのように話していた、というようなエピソードもあります。
他にも恋人が妊娠しても自分の子どもだと認知しなかったり、裁判で養育費の支払いを義務付けられたのに途中で支払いをやめたり、山分けのはずの報酬を嘘をついて自分の取り分を多くしたりなどなど。
ジョブズの性格の悪さが現れているエピソードは、アメリカの技術ニュースの専門ウェブサイト「ビジネス・インサイダー」に「スティーブ・ジョブズが最低な人間だったことを示す16例」というまとめ記事が作られるほどだったそうです。
「優れたリーダーになるためにはスティーブ・ジョブズを真似てはいけない」とまで言われています。
スティーブ・ジョブズの家庭事情
生後すぐに養子に出されたスティーブ・ジョブズは、最終的には4人の子どもをこの世に残しました。
中でも元恋人の娘(リサ・ブレナン・ジョブズ)とは、ジョブズがまだ若い頃は自分の娘だと認知していなかったこともあり、複雑な父と娘の関係だったそうです。その様子はリサ・ブレナン・ジョブズが書いた回想録「Small Fry」にも綴られています。
ただ、晩年はリサとも一緒に暮らし、家族に看取られながら生涯を終えることができたそうです。
スティーブ・ジョブズのライバル
スティーブ・ジョブズのライバルといえば、ジョブズと同じ年に生まれ、Microsoftの創業しWindowsを開発したビル・ゲイツです。2人は20代の頃からコンピューター業界で何度も衝突することになります。
犬猿の仲と言われることもありますが、実は自他ともに認める友人でもあり、ジョブズがMacintosh用の表計算ソフトの製作をビル・ゲイツに依頼したりもしていました。ジョブズにとっては、本気でぶつかりあえる、まさにライバルだったのだと思います。
スティーブ・ジョブズの死因
スティーブ・ジョブズの死因は膵臓ガンの転移による呼吸停止とされています。2003年にガンの宣告を受けたジョブズは最初、摘出術などの西洋医学に頼らず、民間療法でガンを克服しようとしました。
しかし、9ヶ月後にはガンは治るどころか大きくなっていて、やむなく摘出術を受けるも転移が進行してしまし、最終的にはこれが原因で生涯を終えることになりました。晩年、ジョブズは手術を拒否して民間療法に頼ったことを後悔していたそうです。
スティーブ・ジョブズの死因とは?膵臓がんが悪化した理由や亡くなるまでの生活も紹介
アップルの由来、ロゴマークの意図
りんごが一口かじられたロゴマークのアップル。その名前はなぜアップルなのか、なぜロゴは一口かじられているのでしょうか。
アップルという名前については、ジョブズ曰く「りんご農園の帰りに「アップル」という言葉の響きが、楽しげで威圧感がなく、当時在籍していたアタリ社よりも電話帳で上に表記される、ということを思いつき採用した」と語っています。
ロゴマークについては、「かじる(bite)」と「バイト(byte。コンピューターが扱うデータ量の単位)」とかけているんだとか。また、トマトに見えないように、という意図もあるそうです。
スティーブ・ジョブズの功績
功績1:「Apple(アップル)を設立」
スティーブ・ジョブズは、今では世界で知らない人はいないほどの有名企業であるApple(アップル)を友人のウォズニアックとともに創業しました。創業当初は会社のビルのようなものはなく、自宅のガレージからスタートした、という逸話もあります(この逸話は実は誇張されているとか)。
アップルは、世界初の個人向けコンピューター(PC)をはじめ、人々の生活スタイルを変えるような革新的な製品を多数産み出し、文字通り世界を変えてきた企業です。
功績2:「ピクサーの設立」
意外に思う人もいるかも知れませんが、CGアニメーション映画で有名なピクサーはスティーブ・ジョブズによって設立されました。ただ、ジョブズがゼロから立ち上げたのではなく、映画監督のジョージ・ルーカスの映画制作スタジオであるルーカスフィルムのCG部門をジョブズが買収して立ち上げた会社でした。
ピクサーは世界初のフルCGアニメーション映画「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」など、技術的にも最先端で、内容も名作な作品を多数の夜に送り出しています。
功績3:「iPhone, iPad を手掛ける 」
スティーブ・ジョブズの功績を語る上でiPhone、iPadの発明は外せません。特にiPhoneは「携帯電話を再定義(再発明)した」というフレーズともに発表されました。
そのフレーズ通りに、当時のボタンが沢山並んだ携帯電話のイメージを大きく覆すもので「ここからスマートフォンが始まった」といっても過言ではないほどのインパクトを世界に与えました。また、iPadは電子書籍ビジネスが活性化するキッカケとなりました。
スティーブ・ジョブズの名言
重要なことに集中する唯一の方法は「ノー」と言うことだ。
It’s only by saying no that you can concentrate on the things that are really important.
Appleの再建の際には40種類もの製品を4種類に絞って集中して会社を立て直したジョブズの「何をしないかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事なことだ」という信条が現れた一言です。
シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。
Simple can be harder than complex. You have to work hard to get your thinking clean to make it simple. But it’s worth it in the end because once you get there, you can move mountains.
禅にも通じる、引き算の美学で徹底的に無駄を排除してシンプルにすることで真の意味や価値が見えてくる、というジョブズの哲学が現れた一言です。
すばらしい仕事をする唯一の方法は、自分のやっていることを好きになることだ。まだそれを見つけていないのなら、探し続けなければいけない。安住してはいけない。心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ。
The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle. As with all matters of the heart, you’ll know when you find it.
伝説のスピーチとも言われているスタンフォード大学卒業式の式辞のワンフレーズです。
あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。
Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma – which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
こちらもスタンフォード大学のスピーチの中のワンフレーズです。ジョブズの生き様が理解できる一言です。
ハングリーであれ。愚か者であれ
Stay hungry. Stay foolish.
スティーブ・ジョブズの座右の銘とも言われるワンフレーズ。1971年に発行された「ホール・アース・カタログ」最終号に添えられたフレーズで、ジョブズはこのフレーズを座右の銘としてスタンフォード大学で行ったスピーチの締めの言葉として引用しています。
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うるせえ!
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ガチ化
とっても読みやすかったです。