世界&日本の有名な死刑囚・凶悪犯罪者一覧まとめ【事件の詳細も解説】

佐川一政（フランス：パリ人肉事件）

1981年、パリ留学中の佐川一政は、部屋に招き入れたオランダ人女性をカーピン銃で射殺。屍姦後に遺体の一部を直接食し、更にフライパンで調理もしています。佐川は遺体を森に捨てる所を発見され逮捕されており、フランスや日本で大きな騒ぎとなりました。

結果的に佐川は心神喪失と判断され無罪となります。フランスの精神病院に入院するものの、翌年に佐川は帰国。日本の警察は「佐川の心神喪失はフランス警察の欺瞞」と判断して、逮捕する方針を固めますが、結局それは叶いませんでした。

佐川は2013年に脳梗塞で倒れ半身不随となっており、現在は弟の介助を受けながら生活しています。

佐川一政はどんな人？なぜパリ人肉事件を起こした？【彼の生い立ちや性格についても紹介】

ロバート・ピックトン（カナダ：豚肉への人肉混入事件）

ピックトンは畜産農家を営む傍ら、自らが開催したドラッグパーティーに参加した女性を次々と殺害。遺体を豚の餌にした他、人肉を家畜の肉と混ぜて販売しました。彼が犯行を始めたのは1997年頃。警察は長期的な捜査を経て2002年にピックトンを逮捕しました。

農場で遺体の痕跡があったのは33件だったものの、6件の殺人罪でピックトンは起訴されます。ただピックトンは自白をする中で「もう1つやり、（殺害人数）を50人にするつもりだった」と述べており、犠牲者は他にもいる事が確定しています。

ピックトンは2007年に終身刑が言い渡され、現在も服役中です。ただ2016年に「ピックトン：彼自身の言葉で」という自伝を著し、その中で無罪を主張しています。

デイビット・パーカー・レイ（アメリカ：数十人の女性を殺害）

レイはニューメキシコ州の砂漠に囲まれた小さな町で、1950年代から1999年にかけて14人から60人の女性を殺害。レイは10万ドルの大金をかけて拷問の部屋を作り、その部屋を「オモチャ箱」と呼びました。1人の女性が逃亡し、事件は発覚したのです。

捜査の手が及んだ時、遺体や殺人の証拠と呼べるものはなかったものの、共犯者の証言でレイは有罪となります。共犯者の中には実の娘も含まれていました。レイは懲役224年の刑が言い渡され、2002年に心臓麻痺で死亡しています。

ゴールデン・ステイト・キラー（アメリカ：連続殺人事件）

ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロは1974年から1986年にかけて少なくとも13人の殺人、50人の強姦、120の強盗を行った人物です。カリフォルニア全土で事件は起きていますが、当初は同一人物とは考えられておらず、異なるニックネームがついていました。

20年に及ぶ捜査を経て、それぞれの事件が同一人物である事が発覚。2018年に当時72歳だったディアンジェロが逮捕されます。彼は元警察官で、逮捕当時は娘や孫娘と暮らしていました。2020年8月にディアンジェロは13件の殺人罪で終身刑が言い渡されています。

ロバート・ハンセン（アメリカ：17人の女性を拉致・強姦・殺害）

ハンセンは1971年から1983年の間に、アラスカ州で17人の女性を殺害。方法はアラスカの荒野で自動小銃とナイフを持ち、狩りのように犠牲者を追い詰めるというものです。ハンセンは父親と不仲で、狩猟とアーチェリーに熱中していました。

学生時代は吃音とニキビ痕で女子生徒から避けられていた事が、女性を執拗に狙う一連の事件に繋がりました。ハンセンは1983年に逮捕され、懲役461年の判決を受けます。その後2014年に75歳で死去しました。

ロドニー・ジェームス・アルカラ元死刑囚（アメリカ：連続強姦殺人犯）

アルカラ元死刑囚は1977年から1979年にかけてカリフォルニア州で少なくとも5人を殺害した人物です。逮捕は1980年ですが、この時点で発覚していた殺人事件は1件のみ。アルカラは1968年頃から殺人未遂で、逮捕と釈放を繰り返していました。

犯行は首を失神するまで締める行為を繰り返すという残忍なものでした。1986年に死刑判決が下るものの、2010年に4件の未解決事件が彼の犯行である事が発覚。3度目の死刑判決を受けています。

ただ刑は執行される事はなく、2021年にアルカラ元死刑囚は77歳で死去。実際の殺害人数は遥かに多いと言われています。