日本で実際にあった怖い事件ランキングTOP40

5位:大阪市北新地ビル火災-2021年

事件のあった堂島北ビル
出典:Wikipedia

大阪市北新地ビル火災は、2021年12月17日に大阪市北区の「堂島北ビル」で発生した放火事件です。火元の4階には精神科のクリニックがあり、26人が一酸化炭素中毒や火傷で死亡。犠牲者は、病院の院長や看護師、クリニックの患者でした。

犯人の谷本盛雄は、長男の頭を包丁で刺して懲役4年の判決が下った過去があり、クリニックに通院していました。居住先には、「京都アニメーション火災」の記事などが見つかっており、数ヶ月前から犯行を計画していたのです。

犯人の谷本盛雄(1960年〜2021年)
出典:usio’s News

防犯カメラには、火をつけた谷本が逃げる人を捕まえようとする姿が映っていました。彼もまた、一酸化炭素中毒と火傷で病院に搬送され、12月30日に死亡します。事件の全容解明は不可能になったのです。

事件直前の谷本の所持金はわずか1000円。生活に困窮した末に犯行に及んだものと考えられます。コロナ禍や慢性的な不景気の中、何も持たない「無敵の人」が恐ろしい事件を起こす事が増えています。この事件は日本の闇を映し出しているのかもしれません。

4位:西郷山の大量貰い子殺人事件-1933年

事件のあった場所は今では公園になっている
出典:目黒区

戦前の凶悪事件は数あれど、その中でも凶悪性で語り継がれるのが西郷山の大量貰い子殺人事件です。犯人の川俣初太郎は、1932年から1933年にかけて貰い子を殺害した罪で逮捕されました。

貰い子とは保護者が育てられなかった子供を業者が引き取る事です。川俣は、ビジネスとして貰い子を引き取り、東京の西郷山という場所に遺体を遺棄していました。捜査の結果、25人もの子供を殺害していたことが判明し、世間を震撼させたのです。

貰い子殺しはこの事件に限った事ではない
出典:exciteニュース

1930年には、7人の嬰児の遺体をトランクに詰め新宿のロッカーに預けていたことが発覚した「七乳児絞殺死体トランク詰め事件」や、1年で40人の嬰児を殺害した疑惑の持たれた「板橋貰い子殺し事件」なども起きています。

それでも西郷山の大量貰い子殺人事件が異彩を放つのは、川俣がスーツ姿で気品の溢れる姿で保護者の前に顔を出していたためでしょう。紳士な姿を装いつつ、裏では殺人に手を染める。彼は何の躊躇いもなく、子供を殺め続けていたのです。

現在では、法整備や医療の発達により、貰い子殺しと同等の殺人事件は起きていません。その代わり、家で虐待される子供がいる事も事実です。西郷山の大量貰い子殺人事件は、子供の権利と幸福を守る為、風化させてはいけない事件なのです。

3位:津山事件 – 1938年

犯人の都井睦雄
出典:Wikipedia

津山事件は。1938年5月21日未明に現在の津山市にあった貝尾・坂元両集落で発生した大量殺人事件です。わずか2時間のうちに30人が殺害され(うち2人は重症ののちに死亡)、3人が重症を負っています。

犯人の都井睦雄は、改造猟銃と日本刀で集落の住人を次々と虐殺し、犯行を終えた後に集落から3.5km離れた荒坂峠の山頂で猟銃で心臓を撃ち抜いて自殺。都井が自殺したため、事件については生存者による証言しか残っていません。

現在、貝尾集落は限界集落となり、事件当時から貝尾に居住している一族は1人もいません。現地では風化されつつある津山事件ですが、横溝正史の小説「八つ墓村」のモデルになる等、未だに多くの人達の心に強烈に焼きついているのです。

2位:地下鉄サリン事件-1995年

救助にあたる消防隊員と警察関係者

カルト教団「オウム真理教」が起こした事件は数しれませんが、そのなかでも群を抜いて凶悪な事件が「地下鉄サリン事件」です。

1995年3月20日、帝都高速交通営団(現:東京メトロ)で運転中だった地下鉄の車内で、神経毒であるサリンが教団の実行役により散布されました。

地下鉄サリン事件の詳細を記した記念碑

この事件での死者は14名、負傷者は6400名以上とされ、日本史上最悪の無差別殺人事件といわれています。また、地下鉄サリン事件は海外でも大きく報道され、無差別テロ事件として世界を恐怖に陥れたのです。

地下鉄サリン事件は、坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件と並ぶ「オウム三大事件」とよばれています。また、この事件後、不審物を早期発見するために駅からゴミ箱が撤去されるなどの対処がとられるようになったのです。

地下鉄サリン事件とは?経緯や目的、犯人まとめ【被害者の後遺症も紹介】

1位:北九州監禁殺人事件 -2002年

北九州監禁殺人事件は、1996年から2002年にかけて福岡県北九州市で7人が監禁・殺害された事件です。犯人は、松永太死刑囚と緒方純子受刑者の2名です。松本は、内縁の妻・純子と共に被害者を監禁した上でマインドコントロール下におき、自らは手を下さずに殺し合いをさせました。

2002年、監禁されていた17歳の女性により事件が発覚。内縁の妻純子の両親や妹、妹の夫、子供に至るまで計7名が殺害されました。この事件で有名なのが、内縁の妻純子を含めた監禁者に行った「通電」。電気コードの先に金属製のクリップをつけ、体に接触させて1000ボルトの電流を流していました。

松本は、純子にも通電を繰り返し、純子の右足の薬指と小指は火傷で癒着しているほどだったといいます。松本は、監禁している人たちに通電で脅し殺害を強要。遺体は浴室で解体させていました。

逮捕後、松本は2011年に死刑判決、内縁の妻純子には無期懲役の判決が下されています。残虐性、凶悪性、総合的にみて文句なく「戦後最悪の怖い事件」と言えるでしょう。

実際に日本であった怖い事件を題材にした関連作品

題材にした書籍

サイコパス

怖い事件を起こすのはサイコパスである。そんな認識が私達の中にはありますが、実際のサイコパスの定義については知らない人も多いでしょう。本書はサイコパスの実像を知りたい人にはオススメの一冊です。

日本凶悪犯罪大全217

大正から平成の終わりまでの間の「凶悪犯罪217件」をまとめた一冊です。過去100年の犯罪史を網羅した一冊でもあり、当時の時代背景も学べます。当サイトが解説した「あの事件」も掲載されています。

殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

当記事で解説した北関東連続幼女誘拐殺人事件を解説した一冊です。著者の清水潔さんはジャーナリストとして、冤罪となった菅家さんを釈放に導いた人物であり、一連の事件の犯人についても目星をつけました。ジャーナリズムの真髄を知る上でも重要な一冊です。

題材にした映画

冷たい熱帯魚

本作品は埼玉愛犬家連続殺人事件をベースにしたもの。評価は高いものの、残酷な場面も多く観る人を選びます。人間の「本能」とは実はとても恐ろしいものである。そう考えさせられる作品でもありますね。

TATOO<刺青>あり

三菱銀行人質事件を起こした梅川昭美の生涯に迫った作品です。なぜ梅川は自らを破滅へと導き、そして事件を起こしたのでしょうか。この映画を見れば記事では解説出来なかった梅川の実像が見えてくるかもしれません。

題材にしたドラマ

未満警察 ミッドナイトランナー

警察学校に通う主人公(中島健人と平野紫耀)が、難事件を解説する連続ドラマ。北九州監禁殺人事件や、座間9人殺害事件をモデルにしたであろう事件も登場します。様々な事件を知る事で、このドラマに対する理解が更に深まる事でしょう。

それでも、生きてゆく

被害者となった家族と、息子が加害者になった家族、それぞれのその後を描いた作品です。当ドラマは神戸連続児童殺傷事件をベースにしています。事件の余波は何年経っても残り続ける事、それに苦しむ家族がいる事を改めて感じさせてくれる作品です。

実際に日本であった怖い事件に関するまとめ

今回は、実際に日本であった怖い事件40選をランキング形式でまとめました。今回のランキングは事件の凶悪さや凄惨さ、殺害人数などを加味したものとなっています。解説したものはフィクションではなく実話であり、目を背けたくなる事件ばかりです。

今回解説した事件は氷山の一角です。今後も同じような事件が起こらないよう、私達は事件の凄惨さを学び、遺族の苦しみに寄り添う姿勢が必要なのかもしれません。その考えこそが、事件を繰り返さない為に必要な事なのです。

【24年11月最新】日本史上最悪で一番恐ろしい事件ランキングTOP30

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9 COMMENTS

カラフルピーチ教信仰者

なんでこんな怖いものを書こうとしたのかよくわからないんすけど?

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