第12位:濱崎麻莉亜
濱崎麻莉亜は、「いきなりマリッジシーズン4」などに出演していたタレントです。彼女は2020年8月26日、港区のマンションで睡眠薬などを多量摂取して中毒死しているところを発見されます。享年23歳。突然の訃報にSNSでは大きな騒動となりました。
濱崎麻莉亜が出演していた「いきなりマリッジシーズン4」は、初めて会った男女が仮の結婚式を行い、30日間の共同生活を経て、実際の結婚に至るかを選択するというもの。事件が起きたのは、共同生活が終了し、結婚の選択を行うかという段階でした。
番組制作者が、どこまで実際の結婚を望んでいたのかは不明です。ただ彼女は「必要なものは元気な遺伝子だ」と述べるなど、強い結婚願望を持っていました。ただ共同生活を送る男性とのすれ違いなどで、精神的に参っていた可能性はあります。
また濱崎麻莉亜は、2020年4月16日にマスクなしで各地を探索する動画を投稿。当時はコロナ初期の真っ最中であり、「不要不急の外出は控えるべき」という批判も相次ぎました。誹謗中傷を受けて、Instagramを削除するなど、精神的に追い詰められてもいます。
現在も若者の死因の一位は自殺。SNSの誹謗中傷や、メディアに影響を受けたケースも多いと思われます。
第11位:岡田有希子
岡田有希子は、1980年代に活躍したアイドル。彼女は1986年4月8日、自宅マンションでリストカットをして自殺未遂を図ります。一度は治療を受けるものの、サンミュージック本社が入居しているビルの8階から飛び降りて自殺しました。享年18歳。遺書と見られる鉛筆で書かれた便箋が残されていました。
4月10日に、サンミュージックによる告別式が行われます。参列者は3000人を超え、彼女の人気が高かったことが伺えます。岡田有希子が自殺した月、後を追うように自殺した10代の若者は125人に登ります。当時も若者の自殺は問題になっており、連鎖する自殺を「ユッコ・シンドローム」とも呼ばれました。
岡田有希子が自殺した理由はわかっていません。仕事の多忙さによる睡眠不足、男性との会話が苦手だったなど、人知れず悩んでいたことは確かです。また2000年には、当時のチーフマネージャーだった取締役政策部長が首吊り自殺をしています。
同時期にデビューした荻野目洋子は、現在まで毎年墓参りを続けています。今でも命日の自殺現場やお墓には、ファンが集まり、在りし日を偲ぶ様子も見受けられます。彼女は文字通り「永遠の18歳」。当時若者だった人たちを魅了し続けています。