第10位:田宮二郎

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田宮二郎は、1978年版の白い巨塔などで名を馳せた俳優です。彼は1978年12月28日、自宅の寝室でクレー射撃用散弾銃を使い自殺しました。享年43歳。隣の部屋に遺書も見つかり、警察は自殺と断定します。12月30日に密葬が行われ、1月12日に告別式が行われました。

出典:衝撃の死 散弾銃で自殺した「昭和のクールガイ」田宮二郎
華々しい経歴とは裏腹に、自殺する前から田宮二郎は結核の発症に伴う躁鬱を患い、精神的に不安定になっていました。白い巨塔で田宮二郎が演じた「財前五郎」は、大学教授を目指し、最後は肺がんで亡くなります。

出典:スチャラカでスーダラな日々
田宮二郎は、財前五郎が死ぬ場面では3日間絶食してがん患者を演じます。財前五郎の遺書も自分で書き、最後にストレッチャーに横たわる遺体も自らが演じました。収録後には「うまく死ねた」と述べる等、自らと財前五郎を重ね合わせていたものと思われます。

出典:昭和ガイド
田宮二郎が亡くなったのは、白い巨塔の放送が残り2話に迫っていた時のこと。白い巨塔は更に注目を集めることとなり、最終話は31.4%を記録。田宮二郎は多くの国民の心に焼き付きました。
第9位:芦原妃名子

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芦原妃名子は「砂時計」や「セクシー田中さん」などのヒット作を生み出した漫画家です。彼女は、2024年1月29日に栃木県日光市の川治ダムで自殺しています。原因は2023年10月にドラマ化された「セクシー田中さん」でした。

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本作をドラマ化するにあたり、芦原妃名子は原作を忠実に再現する事を希望してきました。しかしTV局側からは、改悪された別物の脚本を校正させられ、9話と10話は自分で脚本を書いています。1月26日に芦原妃名子は一連の顛末をXに投稿し、世間は脚本家やプロデューサーを批判しました。

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その後、芦原妃名子は1月28日に、全ての投稿を削除。「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」というコメントを残して自殺しました。セクシー田中さんは未完となり、若き才能が失われる最悪の事態となっています。

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昔から漫画や小説の実写化では、作者の意向が無視されて改変される事は多々あります。芦原妃名子の自殺は、テレビ側と作者サイドに存在する大きな問題を浮き彫りにさせました。