6位:舘ひろし(俳優)
舘ひろしは、「危ない刑事」シリーズで人気を博した俳優であり歌手。彼は千葉工業大学在籍中の1974年に、バイクチーム「クールス」を結成しました。
結成時のクールスのメンバーは21人。彼らはリーゼントに黒の革ジャンを身にまとい、原宿や新宿を拠点に暴走行為を行なっていました。彼らは他の暴走族も一目置くオシャレな走り屋であり、女性ファンも増え始めます。
1975年に、矢沢永吉率いるバンド「キャロル」が解散ライブをした際、クールスは親衛隊を務めました。このライブがきっかけでクールスの楽器演奏メンバー8名によるバンド「クールス」が結成されました。
舘ひろしは、1976年に映画「暴力教室」で銀幕デビューを果たし、1977年にバンドとしてクールスを脱退。その後は1979年のドラマ「西武警察」など、数々のヒット作に出演しました。ちなみにクールスはデビューから40年を経ても、メンバーを入れ替えつつ、活動を続けています。
5位:岩城滉一(アーティスト・俳優)
岩城滉一は、1975年の映画「新幹線大爆破」が初出演の俳優です。彼は舘ひろしが結成したクールスのメンバーであり、クールス時代のバイクは「ハーレーダビットソン」でした。端正な顔立ちから女性ファンも多かったそうです。
バンドとしてクールスが結成された時、岩城滉一は音楽に興味がなかったため、参加はしていません。クールス時代から目立つ存在であり、「70万円やるから映画に出ないか」と東映に誘われる形で映画に出るようになりました。
そんな岩城滉一ですが、1977年に覚醒剤の使用で逮捕されています。入手ルートはクールス時代に関係のあった暴力団から。俳優として復帰後のインタビューでは「シャブを打って何が悪い」と話しており、華やかに見えたクールスにも負の部分があった事が示唆されます。
その後は、兄貴として慕っていた松田優作の支えで更生し、その後も俳優として活躍。ボランティアで更生保護司を務めてもいます。