世界には多くの偉人がおり、数々の名言を残しています。日本人であれば資本主義の父と呼ばれた「渋沢栄一」や日本を変えるために奔走した「坂本龍馬」。世界に目を向ければ、発明王と呼ばれた「エジソン」や奴隷解放宣言を行った「リンカーン大統領」、重複障がいを抱えながら世界で活躍した「ヘレン・ケラー」などが代表的です。
この記事では、
- 日本の偉人の名言20選
- 世界の偉人の名言30選(3ページ目)
合計50選を紹介します。多くのことを成し遂げた彼らの言葉は非常に重みがあり、きっと人生の道標となってくれるはずです。
【日本人編】偉人の名言20選と発言の意図や背景
夏目漱石の名言
「真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実(しじつ)に行え。汝の現今にまく種はやがて汝の収むべき未来となって現わるべし。」
夏目漱石は明治末期から大正初期にかけて活躍した文筆家で、近代日本文学の頂点に立つ作家の一人です。明治の大文豪である漱石ですが活動は意外に短く、執筆期間は僅か10年間だったといいます。その10年間の間に、「こころ」「吾輩は猫である」など著名な作品を多く残しているのです。
そんな漱石が、「真面目に、そして誠実が大事」といっています。自分がまいた種は自分の未来に現れるのは本当にその通りで、未来が明るくなるためにも真面目で誠実を心がけたいものです。
福沢諭吉の名言
「学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商ならば大商となれ」
福沢諭吉は「学問のすすめ」を書いた有名な教育家で、慶応義塾大学の創始者です。その他にも銀行や保険、新聞など多くの分野で功績を残している人物でもあります。またアメリカやヨーロッパ諸国を訪れ社会の制度や考え方の見聞を広め、「蘭学塾(現:慶応義塾)」などを通して、日本人の西洋文明の精神を伝えたのです。
そんな福沢諭吉の名言は、学問するなら学問、農業するなら農業など何事も極めなさいという助言を残しています。一度志したならばそれをとことんまで突き詰めて大きくなること、そんな人間になりなさいと教えてくれているのです。
坂本龍馬の名言
「万事、見にゃわからん」
坂本龍馬は幕末期を生きた土佐出身の志士です。幕末に「薩長同盟」を結ばせて、江戸幕府を倒すきっかけを与えました。龍馬は土佐藩郷士の家に生まれますが脱藩し、志士として活動し貿易会社と政治組織を兼ね備えた「海援隊」を結成したりもしています。
そんな坂本龍馬の名言は、「まずは見てみないことには何もわからない」と百聞は一見の言葉のように、探求心を持つ龍馬の性格がわかります。「日本を変えたい」という大きな志を前に、自らの目で見ることにより、道を切り開いていったのだろうと想像できる一言です。
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織田信長の名言
「生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。心構えがまるで違う。これが大事だ。」
戦国時代の武将で、天下統一へと導いた「三英傑」の一人です。常識を打ち破る未来的思考の持ち主で、物事を有利に運ぶ知性を持っていたといいます。そのため現在も、戦国大名で1,2を争う人気を誇っている人物でしょう。信長は戦だけでなく、誰でも自由に商売ができる「楽市楽座」を作ったり先見能力も抜群でした。
そんな信長の名言で、生まれながら才能があるけれども、生まれつき才能がない者が努力した方が強いという言葉に、最後には才能よりも努力が勝つということを教えてくれています。努力は才能に勝ると信じ日々精進したい言葉です。
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宮崎駿の名言
「厳しい現実世界からの、子供の一時の逃げ場が必要だ」
宮崎駿は日本を代表するアニメーション監督です。スタジオジブリを設立し、宮崎駿が作るアニメーションは日本だけでなく世界各地で評価されています。代表作品は「風の谷のナウシカ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」などで、2014年には日本人で2人目の「アカデミー名誉賞」を受賞しています。
そんなアニメを芸術の域にまで高めた宮崎ですが名言から、やはり子供の視点からアニメを作製していることがわかります。名作の裏にある子供に寄り添った信念があるからこそ、今も美しくも楽しい作品が生み出され続けているのではないでしょうか。
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伊能忠敬の名言
「歩け、歩け。続けることの大切さ」
伊能忠敬は江戸時代に17年間かけて日本全国を測量して、地図を書き上げ国土の正確な姿を明らかにした人物です。彼は55歳という当時では老年で測量をスタートし、当時「蝦夷地」と呼ばれた北海道を含めて72歳に測量を終えました。そんな伊能は毎日40km近く歩いていたといいます。
そんな名言も伊能らしい「続けることの大切さ」を教えてくれる言葉です。日本中を歩くことは、非常に過酷だったと思いますが、こつこつと積み重ねることで非常に正確な地図が出来上がったのを見ると続けることの大切さを教えてもらえます。
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野口英世の名言
「モノマネから出発して、独創にまで伸びていくのが、我々日本人の優れた性質であり、たくましい能力でもあるのです」
野口英世は明治時代の細菌学者です。貧しい農家に生まれ、手にやけどを負うというハンディキャップを持ちながらも人一倍努力し、文明開化したばかりの日本人でありながら、世界で活躍した医学者でした。生涯を通じて黄熱病や梅毒の研究し、ノーベル賞の候補にも3回もノミネートされました。
そんな野口の名言は、世界を駆けまわって研究をした野口だからこそ言える、そして日本人というアイデンティティに誇りを感じていることが感じられる言葉です。昔から「日本人はモノマネが上手い」といわれますが、恥ずべきことではなく誇るべきことだと感じられます。
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太宰治の名言
「笑われて、笑われて、強くなる」
明治から昭和にかけての小説家で、典型的な自己破滅型を作風としました。私生活では自殺未遂や薬物中毒になりながらも精力的に執筆を続け、代表作「人間失格」や「走れメロス」などがあります。第二次世界大戦後は、自虐的・反俗的な作品を多く発表し「無頼派」の代表作家となりました。
そんな自己破滅的な考え方の太宰が残した言葉が「笑われて強くなる」という言葉でした。この言葉には、嘲笑されるからこそ強くなれるという、誰もが持つ弱い部分を励まされるようなそんな力をくれる一言です。
北里柴三郎の名言
「偉業を成そうと思うなら、その基礎をしっかり固めなさい」
北里柴三郎は細菌学者で、破傷風菌の純粋培養やペスト菌の発見に貢献しました。現在の予防接種に繋がる血清療法を確立するなど、医療現場に多大な功績を残している日本を代表する医学者の1人です。その功績から、2024年に予定されている新千円札の肖像画に選ばれていますね。
そんな北里柴三郎の名言から、研究に対する姿勢を見ることができます。当時死亡率の高かったペスト菌などの発見するまでに、私たちが計り知れないような努力してきたことが想像できます。基礎を大事に固めてきたのでしょう。
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伊藤博文の名言
「いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ」
伊藤博文は初代内閣総理大臣を務めた人で、明治維新を先導し日本の近代化に大きく貢献した人物です。大久保利通の死後は内務卿を引き継いで最高指導者として活躍しています。貧しい農家出身でありながら、内閣総理大臣にまで昇りつめた人物でもありました。
そんな伊藤の名言は、幕末の動乱を乗り越えてものが持つ強い覚悟を感じる言葉です。誰かに頼ることを考えず自力でやるようにという心意気に、明治の混乱を切り抜けた強さが見えます。