徳川家康の名言
「人の一生は重きを負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」
徳川家康は戦国時代の大名で、天下統一に貢献した「三英傑」の一人です。最終的に江戸幕府を築き、約260年という太平の世が訪れました。約260年に及ぶ太平の世を築いたことは今までのなかったことであり、それを成し遂げたのが最大の功績といわれています。
そんな最終勝利者となった徳川家康の名言は、幼少期から苦労が多かった家康が、歩んできた人生というものそのものなのではないでしょうか。人生は重い荷物を持つように険しいものですが、急がずに歩んでいきたいものです。
手塚治虫の名言
「インプットがないのに、アウトプットは出来ません」
手塚治虫は漫画家で医師免許を持っていながら戦後漫画の第一人者として、漫画表現の開拓者者的な存在として「漫画の神様」とも呼ばれる人物です。代表作は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などがあります。
そんな手塚治虫の名言は、演劇や歴史・絵画などあらゆる方面に精通していた手塚だからこそ重みがある言葉に感じます。漫画を描く時、多くの知識を持っているからこそ多くの名作を生み出してきたのです。
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津田梅子の名言
「文化、教育、経験がなくては、理想的な妻や母にはなり得ない」
津田梅子は6歳の時にアメリカに留学し、明治時代に津田塾大学を設立し女性教育に大きな貢献をした女性です。明治時代はまだ男尊女卑の考えも強く、女性の教育環境が整っていませんでした。身分や性別に関係なく学ぶ環境を先導して整えていったのです。
そんな梅子の言葉は、当時「学問は女性に必要ない」といった考え方に一石を投じた言葉です。当時女性に求められた良妻賢母も、教育なしにはなしえないと説いていたのです。
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三島由紀夫の名言
「もし、われわれが生の尊厳をそれほど重んじるならば、どうして死の尊厳をも重んじないわけにいくだらうか。いかなる死も、それを犬死と呼ぶことはできないのである」
三島由紀夫は戦後に活躍した小説家ですが、政治的行動を起こして「切腹」で亡くなったという人物です。政治的な行動の印象が強い三島ですが、小説は世界的に評価されており「ノーベル文学賞」の候補にもなっています。
そんな三島の名言は、日本人が持っている「死生観」を今一度思い起こさせてくれる言葉です。「武士道とは死ぬことにみつけたり」という価値観を思い起こさせます。命を軽視することはできませんが、犬死という言葉を使うことは死者を冒涜していることを今一度考えさせられる言葉です。
葛飾北斎の名言
「天がわしをもう五年間だけ生かしてくれたなら、わしは真の画家になれただろうに」
葛飾北斎は江戸時代末期に活躍した浮世絵師で、数え90歳でこの世を去るまで3万点もの作品を残した人物です。そんな北斎の作品はアメリカの雑誌で「この1000年間に偉大な業績を上げた世界の人物100人」に選ばれ、海外に「ジャポニズム」を広めた人物でもあります。
19歳にデビューし1日に1作品以上作ってきたという北斎は、自分が満足する作品が出来たのは70歳を過ぎてからと話しています。90歳と非常に長寿だった北斎ですが、後5年間浮世絵師として極めたい何かがあったことが分かる言葉です。何事も追及することが大事と教えてくれます。
芥川龍之介の名言
「文を作るのに欠くべからざるものは、何よりも創作的情熱である」
芥川龍之介は大正時代から昭和時代にかけて多くの作品を残し、現在では文豪の代名詞的な存在となっている作家です。古典文学をオマージュした作風で芸術至上主義的案作風を持ち味とし、鋭敏な感性から作品を生み出して功績で現在も「芥川賞」として名前が使用されるに至っています。
そんな芥川の残した言葉に「文を作るのに欠かしてはならないものは情熱だ」とあり、小説を書くのに必要なのは情熱だといっています。これは全ての仕事にもいえることであり、全てのことの根本といえるのではないでしょうか。
渋沢栄一の名言
「私は日頃の経験を通じて、「論語と算盤とは一致すべきもの」という持論を持っている。講師が懸命に道徳を教えていた際、彼は経済についてもかなり注意を払っていたと思う。これは論語のあちこちに見られる。国を動かす政治家には政務費がいるのはもちろん、一般人も衣食住の費用はかかり、金銭と無関係ではいられない。また国を治めて国民の暮らしを安定させるには道徳が必要であるから、経済と道徳を調和させなくてはならないのである」
渋沢栄一は近代日本経済を築き、「日本資本主義の父」と呼ばれている人物です。多くの企業の創立に携わり、生涯で470社もの企業に携わっています。現在私たちが見聞きする大企業の多くに関わっており、その実績から2024年に新一万円札に肖像画が使用されることが決まりました。
そんな渋沢栄一の信念は「論語と算盤を両立する」というものでした。経営に道徳は不可欠なものであり、道徳失くして経済の発展も成り立たないというものです。分かっていても出来ない難しいことですが、常に人としての品位を保ったまま仕事しないといけないと気づかされる言葉です。
宮沢賢治の名言
「世界ぜんたいが幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない」
宮沢賢治は詩人作家であると同時に童話作家でもあり、仏教精神と農民生活に根ざした作品を残しています。生前はあまり知られていませんでしたが、没後に彼の素朴な作品が急速に広まり国民的作家となった人物でもあります。彼の作品は人類愛に満ちており、現在でも多く読まれる作家です。
そんな宮沢賢治の名言は「世界全体が幸福にならないと、個人の幸福はありえない」という非常に実直な宮沢の性格を表すような言葉が残されています。人類の永遠のテーマである世界平和を、日本も軍国主義に傾いていく時代に唱えているのは凄いことではないでしょうか。
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吉田松陰の名言
「能はざるに非ざるなり、為さざるなり(できないのではなく、やっていないだけだ)」
吉田松陰は幕末の長州藩(山口県)で活躍した思想家です。彼が開いた松下村塾は、明治維新に大きく貢献し、後に政治家となる人物を多く輩出しました。しかし安政の大獄で捕らえられ、30歳という若さで刑死してしまいます。
そんな太くて短い松陰の言葉は、「できなくのではなく、やらないだけだ」というものがあります。耳が痛くなってしまいそうな言葉ですが、現在でも出来ない理由を探すのではなく、とにかく実行するという精神を忘れずに過ごしたいものです。
松下幸之助の名言
「こけたら、立ちなはれ」
松下幸之助は日本の実業家であり、発明家です。一代でパナソニック(旧:松下電気)を築いた「経営の神様」と呼ばれている人物です。現在私たちは成功した松下幸之助しか知らない人が多いですが、道のりは平たんではなく、障害を乗り越えた結果としてパナソニックがあったのです。
そんな松下幸之助の名言は、人生に行き詰まった時に聞くと励まされる言葉です。「こけたら、立ち上がれ」はシンプルですが、きっと誰しもがぶつかる壁を乗り越える時に必要な事であり、つまづいた時に是非思い出してほしい言葉です。