38位:戦慄かなの

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戦慄かなのさんは、アイドルグループ「ZOCK」のメンバーにして、NPO法人「bae -ベイ-」代表理事。彼女は幼少期に母親から殴られるなどの虐待をされて育ちました。

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「両親が喧嘩する理由はたいていお金。だから、子ども心にお金はすごく大事なものという感覚がありました。お母さんが私を殴るのも、お金があれば解決するはず。どんな方法でもいいから、とにかくお金を稼いでこの状況を抜け出したかったんです」
引用:woman type
また歯磨きやお風呂に入るなどの、私たちが当たり前にしていることも教わらなかったそうです。それが原因で学校でいじめに遭い、彫刻刀をす膝に刺され、校舎の3階から飛び降りて大怪我もしています。高校はいじめを受け、1年生で中途退学。その後は女子高生の下着を売るビジネスに加担して、女子少年院で1年8ヶ月の間矯正教育を受けています。

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戦慄かなのさんがアイドルを目指したのは、入所中に観る事ができたミュージックステーション。少年院を出た後でアイドル活動を始め、2017年2月にアイドルグループ「のーぷらん。」の一員となります。この活動は大学受験で辞めたものの、その後は育児放棄や児童虐待に関するウェブサイト「bae -ベイ-」を始めるなど、自身の経験を活かした活動を始めました。

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2024年には体調不良で芸能活動を引退したものの、2025年1月に電撃的に活動を再開。現在は「ZOCK」の一員となっています。当たり前と思っていた事は、実は当たり前ではない。幼少期の経験が実は異常だったと分かってから、彼女は1日でも無駄な日を作らないよう、日々奔走しているようです。
「食べたいものを食べるとか、行きたいところに行くとか、何もかも自分で選べる幸せを今は噛み締めています。それができない世界をよく知っているから、『自分で決められる』ってことがいかに大事なことか分かるんです。だから、せっかく何でもできるのに、クヨクヨしながら毎日を過ごすのはもったいない。やりたいことをやって、一日も無駄にせず人生を謳歌していきたいですね」
引用:woman type
37位:ムロツヨシ

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ムロツヨシさんは、2018年に日本映画テレビプロデューサー協会が定めた「エランドール賞」に選ばれた俳優。彼の両親は4歳で離婚し、5歳上の姉とムロツヨシさんの親権は父親が持ったものの、父親は別の女性と結婚して家を出ました。ムロツヨシさんは父方の祖父母のもとに身を寄せ、4人で暮らしていたそうです。

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その後、父親はさらに別の女性と再婚。父親はアパートを2室借り、1室はムロツヨシさんと姉、祖父母が生活し、隣の部屋に父の新しい家族が暮らしました。そんな不思議な生活をしていたため、祖父母は心身のバランスを崩したそう。一家は鮮魚店を営む親戚夫妻の家へ転居。祖母、親戚夫妻と娘2人、実姉の7人で暮らしました。

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ようやく父親の呪縛から逃れたかと思えば、親戚が父親の借金の保証人になった事で、親戚は自己破産。ムロツヨシさんは、高偏差値の東京理科大学に進学していたものの、3週間で退学する事を決めたそう。退学自体は、役者の道を目指すという要因もあったそうですが、父親に振り回される人生を送っています。
《僕を育ててくれた父方の親戚にアクシデントがあり、経済的に逼迫したことも大学を辞める一因になりました。私立理系の大学って学費が高い。親戚や祖母はせっかく入った大学なのだからと止めてくれたけど、退学するのに迷いはありませんでした》
引用:琉球新報

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ムロツヨシさんは、芸能人の中でも特に気配りができる人物として知られています。その背景には、幼少期からの体験が関係している事は間違いありません。色々とあったものの、親戚とは今でも良好な関係が続いています。映画やドラマ、バラエティで活躍する様子を、喜んでいる観ているそうです。