小説ヲタクがおすすめするオールタイムベスト83冊【ジャンルや感情、気分別に紹介】

“教養をつけたい”ときに雑学たっぷりの小説3選

楽園のカンヴァス

読んでみて

原田マハは、キュレーターとしてニューヨーク近代美術館にも勤めたことのある異色の経歴をもつ小説家です。そのような作家が書くアート小説が面白くないわけがありません!この『楽園のカンヴァス』は、アンリ・ルソーの作品をめぐる絵画ミステリーです。

主人公の早川織絵は、国際美術史学会で注目を浴びてきたルソー研究者です。あるとき織絵のもとに、スイスのバーゼルに住む富豪が所蔵している『夢を見た』という作品がルソーのものであるかどうか正しく鑑定した者に取り扱いの権利を譲る、という話が舞い込みます。

同じように招かれたティム・W・ブラウンはニュ―ヨーク近代美術館のキュレーターで…読んだ後は美術館に行きたくなるし、絵を見る目が変わる小説です。

みんなのレビュー

巨匠アンリ・ルソーが遺したと言われる幻の作品を巡る美術×ミステリー作品。 芸術の奥深さやそれに掛ける人間の情熱に圧倒されました。 実際にキュレーターを経験され“本物”を知っている原田マハ先生だからこそのリアリティ。 芸術に疎い自分ですが大満足です!

引用元:読書メーター

ダヴィンチ・コード

読んでみて

ダン・ブラウンの『ダヴィンチ・コード』は、『天使と悪魔』に次ぐ『ロバート・ラングドン』シリーズの第2作目です。2006年には映画化され、世界中で大ヒットとなりました。小説の方も44か国語に翻訳され、7000万部を売り上げる大ベストセラーです。

ハーバード大学の宗教象徴学教授、ロバート・ラングドンは講演のためパリを訪れているとき、会うはずだったルーブル美術館館長のジャック・ソニエールがレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した死体で見つかったことで警察に追われる身になってしまいます。

ソニエールの孫娘で暗号解読官のソフィーは「祖父の死の状態は自分に残された暗号」と考え、ラングドンの逃亡に手を貸すのですが…ダ・ヴィンチの作品「モナリザ」「最後の晩餐」の謎や流説を結びつけていく壮大なミステリーとなっていて、知的好奇心が刺激されページをめくる手が止まらなくなります。

みんなのレビュー

薔薇の名前

読んでみて

ウンベルト・エーコはイタリアの小説家で、哲学や記号学を研究した学者でもあります。『薔薇の名前』は彼の専門分野に加え、聖書の分析や文学理論などが織り交ぜられた知的ミステリーです。世界中で5500万部を超える大ベストセラーとなり、映画化もされました。

舞台は中世ヨーロッパ、北イタリアの修道院。鋭い観察眼と豊富な知識をもつフランチェスコ会修道士のウィリアムと、心優しい見習い修道士アドソは、奇妙な連続殺人事件に巻き込まれ…ミステリーとしても面白いですし、ウィリアムが長々と述べるうんちく話も好奇心をくすぐられます。何度読んでも完全に読み切れた気がしないかもしれませんが、このように何度も楽しめるミステリーは珍しいです。

みんなのレビュー

この本に関して、様々な楽しみ方ができる本だと評しているのを見たことがあるが、確かにその通りで、一度に味わい尽くすことはできない。途中何度も未知の知識に出くわし興味を持ち、その度に脱線しそうになり読み進められないので、後半は純粋にストーリーを追うことだけに専念した。

引用元:読書メーター

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