15年間人間を憎み続けた巨大象が、初めて人間を信じた瞬間に起きた奇跡

笑えるエピソード④:過保護なパパ

出典:Midjourney

赤ちゃん象の「ベラ」が生まれてから、ダンボの新しい一面が見えてきました。
とんでもなく過保護なパパだったのです。
来園者が象舎に近づくと、まずダンボが前に出て、ベラを守るような態勢を取ります。そして、「この子に近づくな」と言わんばかりに、威嚇するような仕草を見せるのです。
でも、私が近づくと態度が一変。
「あ、エミリーか。どうぞどうぞ」
とでも言いたげに、道を開けてくれるのです。まるで、「この人は信頼できる人だから大丈夫」と、ルナとベラに紹介しているかのように。
「ダンボ、過保護すぎよ」
私がそう言うと、ダンボは「何か問題でも?」という表情で首をかしげます。
その真剣な顔があまりにも可愛くて、いつも笑ってしまいました。

5年後の今

出典:Midjourney

あれから5年が経ちました。
今では、ダンボ、ルナ、ベラの3頭が仲良く暮らしています。ベラも4歳になり、元気いっぱいに象舎を駆け回っています。
ダンボは、園内で最も人気のある象になりました。彼の優しい性格と、家族を大切にする姿は、多くの来園者の心を魅了しています。
「象舎の前が一番混雑するのよ」
同僚のリサさんが嬉しそうに報告してくれます。
「みんな、ダンボファミリーを見に来るの。特に、お父さんお母さんたちは、ダンボの子育てぶりに感動して帰っていくのよ」

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