結婚報告

実は、私にも大きな変化がありました。
2年前、動物病院の獣医師であるデイビッド・ウィルソン先生とお付き合いを始め、この春結婚することになったのです。
プロポーズの場所は、もちろん象舎でした。
「エミリー、ダンボが教えてくれたように、僕たちも時間をかけて信頼関係を築いてきました。これからも、一緒に歩んでいきませんか?」
デイビッドがそう言って指輪を差し出した時、ダンボがまるでタイミングを計ったように「パオ〜ン」と祝福の鳴き声を上げてくれました。
「ダンボも賛成してくれてるみたい」
涙を流しながら、私は「Yes」と答えました。
ダンボからの結婚祝い

結婚式の前日、ダンボから思わぬプレゼントをもらいました。
いつものように象舎を訪れると、ダンボが地面に大きな♡(ハート)マークを描いていたのです。
鼻で砂を動かして作った、不格好だけれど心のこもったハートマークでした。
「ダンボ、これって…結婚のお祝い?」
ダンボは嬉しそうに鼻を振りました。まるで「当然でしょう」と言っているかのように。
その日の写真は、今でも私たち夫婦の宝物です。