新しい挑戦

現在、私たちは新しいプロジェクトに取り組んでいます。
「動物介在療法プログラム」という、動物との触れ合いを通じて人間の心を癒すプログラムです。
ダンボの穏やかな性格と、人間への信頼は、このプログラムにとって理想的です。
月に一度、特別な許可を得て、心に傷を負った子どもたちがダンボと触れ合う機会を設けています。
「象さん、大きいけど優しいね」
子どもたちがダンボの鼻に触れながら、そう言ってくれる時、私の心は温かくなります。
人間を信じることができなかったダンボが、今度は人間の心を癒している。これほど美しい循環はありません。
笑えるエピソード⑤:ダンボの健康管理

最近のダンボには、新しい悩みがあります。
体重の増加です。
幸せな家庭生活のせいか、以前より食欲旺盛になったダンボ。健康診断で「少し痩せましょう」と言われてしまいました。
「ダンボ、ダイエットしなきゃダメよ」
そう言って、リンゴの量を少し減らすと、明らかに不満そうな顔をします。
「これじゃ足りない」と言わんばかりに、空の餌入れを鼻でつついて音を立てるのです。
「ダメよ、健康のためなの」
すると、ダンボはため息をつくように鼻から大きく息を吐き、諦めたような表情を見せます。
その人間らしい反応に、毎回笑わされています。