【悔やまれる】自ら命を絶ってしまった40人の芸能人

第34位：田宮二郎

田宮二郎さんは、1978年版のドラマ「白い巨塔」で主人公の財前五郎を演じた俳優。彼は1978年12月28日、自宅の寝室でクレー射撃用散弾銃を使い自殺しました。享年43歳。12月30日に密葬が行われ、1月12日に告別式が行われています。

自殺前、田宮さんはドラマ「白い巨塔」で外科医の財前五郎を演じていました。財前五郎は後に癌で亡くなりますが、財前五郎が死ぬ場面では3日間絶食して癌患者を演じています。更に遺書も自分で書き、ストレッチャーに横たわる財前五郎の遺体も自らが演じました。

華々しい経歴とは裏腹に、自殺する前から田宮さんは過密スケジュールによる躁鬱を患い、精神的に不安定になっていたそうです。白い巨塔の収録後、彼は「うまく死ねた」と述べており、自らと財前五郎を重ね合わせていたものと思われます。

田宮さんが亡くなったのは、白い巨塔の放送が残り2話に迫っていた時の事。白い巨塔の最終話は31.4%を記録するなど、その演技と人物像は多くの国民の心に焼き付きました。妻へ宛てた遺書には、感謝の言葉と共に生きる事への苦しみが書かれていたそうです。

第33位：月乃のあ

月乃のあさんは、アイドルグループ「ヲルタナティヴ」の元メンバー。彼女は2020年に名古屋市中区新栄町のホテルから一般人と共に飛び降り自殺をしています。自殺した時、月乃さんはわずか18歳。既に彼女はアイドルを引退し、名古屋市のコンセプトカフェで働いていました。

月乃さんは働いていたお店でオーナーからセクハラの被害を受けていたといいます。そして店で人気が高まるにつれ、SNSの誹謗中傷も増加。カフェでの出来事やSNSの誹謗中傷が、彼女を死に追いやったものと考えられています。

自殺前にお店のプロデューサーが月乃さんのツイートに「妄想」「被害者面」とコメント、それにのっかるように誹謗中傷により炎上していました。さらに死亡の3日前にオーナーの知人も、「死ぬ死ぬ詐欺」「精神病院から脱走」と彼女を非難しています。

これらのツイートを受けて彼女は「死ぬ死ぬ詐欺でごめんなさい」「精神病院脱走はネタ」と投稿。最後に「言葉のナイフに殺される」と母親にメッセージを送った40分後にホテルの屋上から飛び降りてしまっていました。

2021年2月19日、文春オンラインは5枚の遺書を公開。実際には9枚の遺書があったとのこと。また亡くなる40分前には、母親のLINEにメッセージを残しており、その中には恨む対象の実名も書かれていました（公開時の遺書は黒塗り）。

実のところ月乃さんは、ファンから高価なプレゼントをもらうなど、カフェのルール違反を続けていた事は事実。自殺騒動において、全て周りの責任という事はありません。今回の一件でプロデューサーやカフェの店員も精神的に参っていたようで、SNSの誹謗中傷が新たな火種を巻き込む事がわかります。