【悔やまれる】自ら命を絶ってしまった30人の芸能人

第24位：田宮二郎

田宮二郎は、1978年版のドラマ「白い巨塔」で主人公の財前五郎を演じた俳優です。彼は1978年12月28日、自宅の寝室でクレー射撃用散弾銃を使い自殺しました。享年43歳。12月30日に密葬が行われ、1月12日に告別式が行われました。

自殺前、田宮二郎はドラマ「白い巨塔」で外科医の財前五郎を演じていました。財前五郎は後に癌で亡くなりますが、財前五郎が死ぬ場面では3日間絶食して癌患者を演じています。更に遺書も自分で書き、ストレッチャーに横たわる財前五郎の遺体も自らが演じました。

華々しい経歴とは裏腹に、自殺する前から田宮二郎は結核の発症に伴う躁鬱を患い、精神的に不安定になっていました。白い巨塔の収録後、田宮二郎は「うまく死ねた」と述べており、自らと財前五郎を重ね合わせていたものと思われます。

田宮二郎が亡くなったのは、白い巨塔の放送が残り2話に迫っていた時の事。白い巨塔の最終話は31.4%を記録するなど、その演技と人物像は多くの国民の心に焼き付きました。妻へ宛てた遺書には、感謝の言葉と共に生きる事への苦しみが書かれていたそうです。

第23位：月乃のあ

月乃のあは、アイドルグループ「ヲルタナティヴ」の元メンバーです。彼女は2020年9月30日に、名古屋市中区新栄町のホテルから一般人と共に飛び降り自殺をしました。自殺した時、月乃のあはわずか18歳。既に彼女はアイドルを引退し、名古屋市のコンセプトカフェで働いていました。

月乃のあは中学校の頃にいじめに遭い、母親は離婚を繰り返すなど、複雑な環境で育ちました。更にカフェで働いていた時に、オーナーからセクハラの被害を受けました。そして店で人気が高まるにつれ、SNSの誹謗中傷も増加。幼少期の体験やSNSの誹謗中傷が、彼女を死に追いやったものと考えられています。

2021年2月19日、文春オンラインは5枚の遺書を公開。実際には9枚の遺書があったとのこと。また亡くなる40分前には、母親のLINEにメッセージを残しており、その中には恨む対象の実名も書かれていました（公開時の遺書は黒塗り）。

月乃のあの自殺を経て、カフェの関係者の SNSは炎上。状況を見かねたyoutuberのよりひとが、自身のチャンネルにプロデューサーのドメスティック夏ガールを呼び、自殺までの顛末を説明します。しかしファンは納得せず、再び炎上騒動が起きました。

実のところ月乃のあは、ファンから高価なプレゼントをもらうなど、カフェのルール違反を続けていた事は事実。自殺騒動において、全て周りの責任という事はありません。今回の一件でドメ夏やカフェの店員も精神的に参っていたようで、 SNSの誹謗中傷が新たな火種を巻き込む事がわかります。