可愛い反応

その仕草があまりにも子どもっぽくて、思わず笑ってしまいました。
「ふふ、意外と可愛いところあるのね」
その日から、私とダンボの間に、微妙な変化が生まれ始めました。私が餌を投げ入れる時、以前なら完全に背中を向けていたのに、横向きになって、時々こちらを窺うようになったのです。
研修期間の終わり

2ヶ月の研修期間が終わり、私は正式にダンボの担当飼育員の一人になりました。
「エミリー、本当にやっていける?」マイクさんが心配そうに聞きました。
「はい!絶対にダンボと仲良くなってみせます」
意気込んでいた私でしたが、現実はそう甘くありませんでした。