ヒーローダンボ

「エミリー!大丈夫か?」
意識を取り戻した私が最初に見たのは、檻の向こうから心配そうに見つめるダンボの優しい目でした。
「ダンボ…私を…助けてくれたのね」
涙のお礼

幸い、大きな怪我はありませんでした。でも、もしダンボが鳴いて知らせてくれなかったら、発見が遅れて大変なことになっていたかもしれません。
翌日、いつもより早く動物園に到着した私。ダンボに特別なプレゼントを用意していました。
ファーマーズマーケットで見つけた、手のひらサイズの巨大なリンゴです。
「ダンボ、昨日はありがとう。君が私を守ってくれたのね」