過保護なパパ①

赤ちゃん象の「ベラ」が生まれてから、ダンボの新しい一面が見えてきました。
とんでもなく過保護なパパだったのです。
来園者が象舎に近づくと、まずダンボが前に出て、ベラを守るような態勢を取ります。そして、「この子に近づくな」と言わんばかりに、威嚇するような仕草を見せるのです。
過保護なパパ②

でも、私が近づくと態度が一変。
「あ、エミリーか。どうぞどうぞ」
とでも言いたげに、道を開けてくれるのです。まるで、「この人は信頼できる人だから大丈夫」と、ルナとベラに紹介しているかのように。
「ダンボ、過保護すぎよ」
私がそう言うと、ダンボは「何か問題でも?」という表情で首をかしげます。
その真剣な顔があまりにも可愛くて、いつも笑ってしまいました。