安堵の表情

その目には、明らかに安堵の色が浮かんでいました。
「ダンボ、ごめんね。心配かけて…」
すると、信じられないことが起こりました。ダンボが立ち上がり、足取りもしっかりと、檻の近くまで歩いてきたのです。
そして、長い鼻を檻の隙間から伸ばし、私の手に軽く触れてきました。
温かくて、優しい感触でした。まるで「おかえり」と言っているかのように。
私の頬に、涙が流れました。
マイクさんの驚き

「15年間…15年間、誰も信用しなかった象が…」
マイクさんの声が震えていました。
「エミリー、君は…君は本当にやったんだな」
その時、ダンボが檻の隙間から鼻を伸ばし、私が用意したリンゴ(もちろん特大サイズ)を、直接私の手から受け取ったのです。