未来への希望

これからも、私はダンボファミリーと共に歩んでいきます。
新しい命が生まれ、きっとまた新しい物語が始まるでしょう。
そして、全米の動物園で働く仲間たちと一緒に、より多くの動物たちに愛を届けていきたいと思います。
私たちの小さな取り組みが、いつか大きな変化につながることを信じて。
エピローグ:永遠の絆

夕方、一日の仕事を終えた私は、いつものようにダンボの前に立ちます。
「ダンボ、今日もありがとう」
ダンボは優しい目で私を見つめ、鼻で私の手を軽く撫でてくれます。
その温かい感触の中に、10年間の思い出が全て込められています。
初めて出会った日の恐怖と悲しみ。
少しずつ築いていった信頼関係。
初めて手から餌を食べてくれた時の感動。
私を守ってくれた時の勇気。
家族ができた時の喜び。
そして、今この瞬間の幸せ。
全てが、この温かい感触の中にあります。
「ダンボ、明日もまた、よろしくお願いします」
私がそう言うと、ダンボは小さく鼻を鳴らしました。
「Thank you too, Emily」
そう言っているかのように。
象舎に夕日が差し込み、私たちの影が長く伸びています。
人間と象、種族を越えた真の友情がここにあります。
この絆は、きっと永遠に続くでしょう。