ダンボの現在

ダンボは最初の数年間、制服を着た人間が近づくだけで、パニック状態になったそうです。鼻を激しく振り回し、時には自分の頭を檻にぶつけてしまうことも。
「何度も諦めかけたよ」マイクさんがつぶやきました。「でも、諦めたら彼の人生は終わりだと思ったんだ。だから、距離を保ちながらでも、毎日世話を続けてきた」
5メートルの距離

15年間、ダンボは基本的な世話は受け入れるものの、人間との心の交流は一切拒み続けてきました。手から餌を食べることはおろか、5メートル以内に人間が近づくことも許さない日々が続いていたのです。